結局、犬メインのドラマなのか、人メインのドラマなのか、どっちかはっきりさせた方がよかったですね。

個人的には、後半は完全にリアルタイムで見るのがしんどくなって、録画で、人パートは倍速で(しかもながら見で)見て、犬パートだけはちゃんと普通に見たので、今回のような演出にする場合、犬メインのドラマにして、他のエピソードはそんなに必要なかったように感じます。

演出をガラっと変えるならば、出来れば犬は登場させず、南極観測隊の人々の物語を淡々と描いてほしかった。

あれもこれもと詰め込みすぎて、役者の無駄遣いはするわ、どのエピソードも中途半端になるわ、演出がわざとらしすぎるから史実なのに陳腐に見えてしまうわで、大変もったいないドラマでした。

あと時間の経過がわかりにくくて「え…もう南極ついたの?」とか「え…もう1年経ってたんだ」とか、そういうことの連続でした。

その中で、やっぱり一番良かったのは犬たちの演技。

もうこの犬たちだけでドラマ作ったら?っていうくらい、素晴らしかったです。

犬たちは素晴らしかったんだけど、ドラマの中では完全にリキが主役だったので、タロジロとの再会シーンに感情移入出来なかったのが残念。

あそこまでリキを主役扱いにしたなら、いっそ史実通りじゃなくても、リキを生かしておいて、日本に帰す展開で良かったじゃん。とすら思いました。

もっと一匹ずつをフューチャーした回を作るべきだったのではないかと…

犬たちへの「ごめん」の表現もまったく伝わってこないし、「もう戦後ではない!」と、せっかく格好いい宣言したのに、そこらへんの国際関係がまったく初回以来出てこない…

根室で撮影したと聞いたんですが、根室ってもっと寒いんだけどなぁ…あんな軽装備じゃとても耐えられんけどなぁ…南極の寒い感じを出したくて根室で撮影したんじゃないの?と思ってしまった。

登場人物にはそれぞれモデルがいるそうですが、せっかくの隊員たちも、主役持ち上げ脚本のせいで中途半端な扱いになってるし、過剰な演出のせいで南極の大変さが全然伝わってこないのも残念だし、過剰な音楽も残念で、終盤に無理やり恋愛パートまで入れちゃったもんだから、もうダメだこりゃ、と、私は思ってしまいました。

せっかくTBSの60周年に力とお金をかけた作品なんだから、もっともっと丁寧に作れたはず。せめてCGはもう少しどうにかなったんじゃないかと…

でも、中島みゆきの主題歌と、最終回ラストに、越冬隊の帰国後から現在の映像に変わる演出は良かったと思います。

が、最後の最後に現在の倉持(キムタク)らしきおじいさんが1人で南極の地に立っているカット、あれは完全に蛇足だし意図がわからない。

私の理解力や発想力が乏しいのかもしれませんが、まったく理解出来ませんでした、あのカットは。

今からでも作り直してほしいぐらいもったいないドラマでした。

いや、ドラマにすると今回みたいに陳腐になるなら、いっそアニメの方がいいかも。




次回、~私が恋愛できない理由編~へ続く



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