私がベーチェット病になる前に放送されていたフジテレビのドラマです。

原作はさだまさしの『解夏』。大沢たかおと石田ゆりこで映画化もされています。これについてはまた今度書きたいと思います。

ドラマでは、藤木直人(安曇俊介)がベーチェット病で失明してしまう役、そんな彼を支える女性(友川四季)役に菅野美穂、この2人が主役の月9でした。

私は病気や恋愛云々ではなく、とにかくこのドラマ、静かで美しいのが好きでした。

映像、セリフ、登場人物の心の動き、人間関係、音楽、間合いに至るまで、とにかく美しくて、毎週引き込まれていました。

当時は、私がこの女性の立場だったらどうするだろうという観点で見ていることが多かったように思います。

まさか自分がベーチェット病になるなんて夢にも思っていませんでしたから。

このドラマや映画のおかげで、実際に自分がベーチェット病かもしれないと言われた時は真っ先に「あぁ、私って失明するのかな」と思いましたが、幸い、眼には異状が無かったので良かったです。

診断がくだって症状も落ち着いてきた頃、私はどうしても手元に置いておきたくて、いつでも見れるように、DVD-BOXを買いました。動けないのでインターネットで。

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案の定、当時は感じることの無かった思いがたくさん出てきて、さらに美しさも手伝って、涙が止まりませんでした。もちろん、自然と当事者目線で見たからです。

セリフの中で俊介が「君(四季)が大切にしている人を悲しませてまで、君にそばにいてもらうわけにはいかない」と言う場面があるのですが、確かにそういう面では私も迷ったりして辛い思いをするかもしれないと思いました。

今は彼氏も居ませんが、いつか結婚の話が出た時に、相手本人は受け入れてくれていても、相手の家族や友人にとって受け入れがたいことであれば、私も同じことを言うかもしれません。

失明はせずとも少なからず体調の波はあるので、家事にだって支障をきたすことがあります。今でも。子どもは欲しいけど、産み育てるだけの体力に不安があります。そういう意味で、相手の家族にとって厄介かもしれないなと思います。

本来ならば、仕事が好きなので、結婚しても仕事は続けたいタイプでしたが、こうなってしまった以上、仕事はスパッと辞めます。が、やはり体調という面で不安はあるので、結婚となると躊躇する気持ちがあります。

ま、相手すら居ないのでそんなことを言っても仕方ないんですけどね(笑)

ドラマの中で四季が俊介に最後に見せたいものは『明日』だと言い、実際にラストシーンで俊介が最後に見たのは『四季の笑顔』でした。その瞬間が来て自分の前に四季を立たせた―四季は涙を浮かべながらも必死で笑顔を作った。そのシーンでの言葉(会話)の無いやりとりが、また切なくはあったけど、最後に見た四季の笑顔の中に、俊介は明日を見ていたのだと思います。

エンドロールのバック映像で、本当のラストに映し出されたのは一枚の写真。

四季と俊介の間には赤ちゃんが居て、その赤ちゃんが俊介の手を握っている写真。

まだ目が見えていた頃、試しに目をつぶって家に帰る場面があって、その時に四季が俊介に「今日、私に出来ることを一つ見つけました。あなたの手を握ることです」と言うシーンがありました。

その時の四季の手と、ラストの赤ちゃんの手は、俊介にしっかりと明日を伝えていたんだと思います。

当時は四季の立場から見ることの多かった私だけど、今、俊介の立場からも見ることが出来て、切なくもあり、でも前向きな明日を思うことも出来る。

四季の勤める病院の上司役の時任三郎が言うセリフで「何もしないことと何もできないことは違う」というセリフも印象的でした。

個人的に、このドラマで初めて「藤木直人は目で演技が出来る素敵な俳優だ」ということも判ったし、泉谷しげるは体当たりで四季の父親役を演じていて素晴らしかったし、すごく大切なドラマになりました。DVD-BOX買って本当に良かった。

あらー。また長くなっちゃってすいません(*с*)



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