3月23.24日と、2夜連続、テレビ東京で放送されました。

予算的な問題なのか、骨太な内容に対してセットや衣装がチープだった。

この題材の映画やドラマはいくつか見てきていたので、背景や、当時日系人がどんな状況に置かれていたのか等はある程度は知識としてあるつもりです。

が、今回は私の見る目線が違った。

いつもは、二つの祖国を持ってしまった日系二世の苦悩ばかりに感情移入していたものが、今回は、一世に感情移入していました。

ケーンのご両親や、椰子のお母さんの気持ちを考えると、言葉にならない感情が生まれて涙が止まらなくなっている自分がいました。

これは単に年齢を重ねたからというのもあるし、友人の子どもがとても大切な存在となっているから、親目線が入ったんですね。

特に松重さんの演技が素晴らしすぎて、あれ見て泣かない日本人いる?っていうくらい素晴らしかった。

若い頃だったら、エミーやチャーリーは嫌な人だなーと思っていたと思う。

でもこれも年齢を重ねた今、それぞれに生まれ育った背景があるし、それぞれに考え方があるし、それぞれに生きる術が必要であることが理解できるから、「全員正しいし、全員頑張れ!全員生きて!」という気持ちで見ていました。

厚切りジェイソンが普通にカッコよかった。外国人キャストたちも、たぶん今の日本人よりもアメリカと日本の良い部分悪い部分を知っていての演技だから、普段は演技とは違う畑の人たちもやたらカッコよかった。

小栗旬は今まで色物として見ていたけど、年齢を重ねていい役者になったと思います。

英語はちょっと…頑張ってはいたけど、この役はネイティブくらい話せる人じゃないといけないと思う。

これは真剣佑以外の日本人キャスト全員に言えることで、みんな頑張ってはいたし、みんないい役者さんだけど、二世らしくない発音のせいで白けてしまった。

原作ではどうなのか知らないけど、ケーンが人格者すぎて、そして何もかも一人で抱えすぎて、それもちょっとドラマを安っぽくしていたように思う。

ツッコミどころも多くて、今いち入り込めなかったけど、それでも一人一人の苦悩を考えると涙は止まらなかった。

リリーフランキーの、短くてセリフもない表情だけの最後のシーンがとてつもなく悲しかったのと、甲本雅裕の渾身の「あなたの国は、原爆が人体に及ぼす影響なんて考えなかったのでは?」という絞り出すような悲しみに、胸がギューっとなった。

裁判でのモニターの存在を知らなかったので、勉強にもなったし、それは大変な苦悩があっただろうと想像に難くない。

劇中でそれぞれが抱えていた苦悩を、実際に体験した人たちがいたと思うと、戦争なんて何も生み出さないと改めて思ったし、正義もへったくれもないし、勝敗関係なく全ての参加国は愚かである。

ただ、その後日本は戦争を放棄し、現在に至るまで約70年、平和を守っていることを誇りに思うべき。

と同時に、被爆国ではあるが、加害国でもあったことを決して忘れてはならない。

話が戦争そのものの話になってしまったが、なんだかんだ良いドラマだった。

が、ラストシーンは蛇足だった。

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