日本人として特別な日。

70年が経ちました。

高校生の時、修学旅行で広島に行きました。

当初、広島には1泊する予定でしたが、直前に地震があって急遽コースが変更になったため、広島滞在は数時間でした。

平和記念公園から見た原爆ドームは、思っていたよりも小さく、思っていたよりもお洒落だな、というのが率直な感想。

強烈だったのは、記念館と、被爆者の方のお話です。

記念館では、当時の市民や徴兵された方の遺品、町の模型、写真、再現された人物模型などが展示されていました。

吐き気がするくらいリアルだった。

高校2年生の、平和な時代をなんとなく生きてきた私には、とても衝撃的なものでした。

少しグロい話になりますが、特に、人物模型はトラウマになるほどでした。

被爆して皮膚が焼けただれた状態で、水を求め川に逃げる模様を再現したもの。

これはかなり胸にくるものがあります。

それから、爆心地にほど近い階段に座っていた親子だったと思いますが、その親子は一瞬にして跡形もなくなり、黒い影だけがそこに残っている様子。

これもかなり印象に残っています。

もしこれが今また繰り返されたら…

そう考えるとゾッとします。

たぶん当時みたいに必死に守ってくれる人たちはいない。

日本は一瞬にして終わる。

そう考えると、やっぱり70年前に命がけで守ってくれた方々を思わずにはいられません。

70年間、平和を守り続けてきた誇りを失っちゃいけない。

そう思います。

生きにくく、希望を持ちにくい日本になってしまいましたが、平和を守り続けてきた誇りだけは、これからも持ち続けていかなければなりません。

戦後生まれの私にとっては、戦争はどこかフィクションのように感じることがあります。

でも現実なのだということを受け止めざるを得なかった、修学旅行でした。

今日、甲子園の開会式が行われ、大会開催100年目の節目を迎えました。

だけど、今大会は第97回大会。

3回分抜けている意味を、そしてこの8月6日の意味を、ごくごく簡潔に、わかりやすく、思いを込めた選手宣誓を、京都鳥羽高校(第1回大会優勝校)の主将が力強く言葉にしていました。

球児たちの爽やかな、清々しいプレーに今年も期待します。

8月6日に思いをよせて。

広島に思いをよせて。



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