今井雅之さん。

まずは心よりご冥福をお祈り申し上げます。

54歳。

誰がどう見ても若すぎる。

大腸ガンだったとのことですが、正直、先月の舞台降板会見、そして今月初めの舞台での挨拶の様子を見ていても、そう長くはないだろうなとは思ってました。

が、こんなに早いとは思いもよらなかった。

会見を見ていて、この人はもしかしたら、病気をはねのけて奇跡的に復帰してきてくれるかもしれない、と思わせてくれる強い強い意思と、生への執念みたいなものを凄く感じていたので、二重のショック。

実は私の母の時も似た感じでした。

去年、7月に入って「そろそろ覚悟してください」とは言われてはいたものの、それがあとどれくらいなのか、医者でもわからないと言われ、当初、8月に病院でコンサートをやる予定だったくらいでしたが、結局7/24の朝に意識が低下し、日付が変わって25の未明に亡くなりました。

だから、私たち家族がよく使う言葉で、「急じゃないけど急だった」というのが、たぶん、今井さんにも当てはまるんじゃないかと思います。

今井さんと言えば、「THE WINDS OF GOD」です。

私、もうずっと昔からこの舞台が見たくて見たくて、22歳の秋にやっと、自分で働いたお金で初めて自分で演劇のチケットをとって、札幌公演を見に行ったんです。

その時ちょうどベーチェット病を発症していて、でもまだはっきりベーチェット病だと診断がつかず、毎日検査やら点滴に通っている中での、文字通りやっとの思いでの観劇でした。

この舞台は毎年のようにやってるけど、なかなか札幌公演が無かったので、絶対見る、と、プレス発表の時から決めていたので、無理してでも行きたかったのです。

その日はとにかく顔に出来たブツブツが痛くて痛くて、化粧も出来ないどころか顔もまともに洗えないような状態で、点滴と服薬でなんとか痛みを抑えて、地下鉄に乗るのも辛いのでタクシーで、どスッピンで見に行きました。

素晴らしかった。

その時も、今井さんはインフルエンザか何かで点滴をしてから舞台に立っていたとお話されていたのをよく覚えています。

その時の、今井さんから放たれる人間味とエネルギーは、未だに鮮明に脳裏に焼きついています。

平和への思いもビシビシ伝わってきて、無理してでも見に行って本当に良かったなと、今でも思っています。

今井さんの痛みや辛さは想像を絶するものがありますが、家族をガンで亡くした身としては、やっぱり今井さんの家族のことを思うと、胸が痛みます。

私の母のように、短かったけど人生を全うし、死を受け入れ、十分に生きた、というわけじゃなく、生きる気満々で、道半ばでの無念の死なので、安らかに眠ってほしいとは思いません。そんな風には思えない。

勘三郎さんが亡くなった時に、親友の野田さんが「安らかになんか眠ってくれるな」という弔辞を読んでいて、本当にその通りだ、と思ったものですが、今井さんにも同じ気持ちです。

今、これを書いている最中に、今いくよさんも胃がんで亡くなったとのニュースを見ました。

2日連続でショッキングなニュース。

がんって本当に怖い。

皆さん、面倒でも、検診は受けましょう。

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