全然期待していなかった分、おもしろかったです。
監察医を題材にしたドラマといえばやっぱり深津絵里主演の「きらきらひかる」が強烈で面白かったので、それには劣りますが、同クールでやっている「ラストドクター」よりはずっと良かったです。
武井咲ちゃんも、こういう暗い役が合っているように思いました。
脇を固める俳優陣も良かった。
橋爪功、生瀬勝久、真矢みき、でんでん、佐々木蔵之介、六角精児、など、渋い。私のツボをついてる笑
橋爪功は凄みがあって存在感半端ないし、生瀬勝久は珍しく「THE・公務員」な温厚な役で、真矢みきは相変わらず真矢節炸裂、でんでんはとにかくいい人の設定で安心感がある、佐々木蔵之介はやさぐれたギャンブル好きの関西人の刑事(デカ)が素晴らしくハマっていて、六角精児も相変わらずの六角精児ぶり。笑
ストーリーについては、事件だけを見ると他のドラマでもありがちだし、ご遺体さんから紐解いていく展開も、やっぱりきらきらひかるの方がおもしろかったんだけど、武井咲演じる松本真央がかなりの曲者で、周りの同僚たちが気付かないことに執着し、ひたすら「真実」を追い求める展開は良かったです。
それに、とってつけたようではありましたが、松本真央の過去を追うというサイドストーリーが良かった。
どっちかというと、こっちのサイドストーリーの方が私は好きでした。
まぁ、やっぱり最終回での急ぎすぎな展開は日本ドラマの悪い癖で、このドラマでもそこが残念ポイントではありました。
松本真央の母親が死んだ理由や、橋爪功演じる元大学教授の死刑囚が、なぜ3人の男を殺したか、その理由も、どっちもドラマとしてはしょぼかったけども、現実はそんなもんだろうと思いながら見たので、私はそんなに気にはならなかったかな。
あと、これも日本のドラマの悪い癖なんですが、「主人公が周りに感化されていい人化する」とか「周りの人たちが主人公に感化されて正義化していく」というような展開が無かったことも、良かったです。
多分ないと思いますが、もし続編があったら、多分見ます。


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